人生におけるレールとは
いわゆるレールに乗っている人生
これは人によって様々な定義があるとは思うが、一般的には中学、高校、大学を卒業して新卒で就職して結婚、定年まで働くことだと思う
俺は中学受験で中高一貫に入学して以来そういう意味では恵まれていたレールが敷かれていたと思う
しかし、息苦しさも感じていた
普通の人生を送りたくないというのはずっと思っていたが、その思いに対する努力は一切してこなかった
だからこそ、レールに乗ることを選んだ
そうすればレールの上に乗っているだけで人並み以上の人生を歩めるからだ
それでも俺は真面目に堅苦しく生きることは苦手なので浪人、留年とレールの上を蛇行運転しながら進むことになる
脱線しかけたり、いっそのこと脱線しようかと思ったりもしたが、一度レールの上を乗ったらそれを離れるということはかなりの勇気がいる
だからこそ、俺はレールにしがみついて生きてきた
そういう人には俺は一種の羨ましさを感じていた
しかし、俺にはレールを外れてまで本気でやりたい事は何もなかった
2留してまで大学を卒業しようとしてるのはそういう理由だ
自分の大好きな漫画でこんなセリフがある
正しい人間・・・正しい人生なんて・・!
ありはしないんだって・・・そんなもの元々・・・!
ありはしないが・・・
時代時代で必ず表れ・・・
俺たちを惑わす・・・
暗雲・・!俺たちはその幻想をどうしても振り捨てられない・・・!
一種の集団睡眠みたいなもん・・・!まやかしさ・・・
そんなもんに振り回されちゃいけない・・・!
とりあえずそれは捨てちまっていい・・・そんなものと勝負しなくていい・・!
そんなものに合わせなくていい・・・!
そういう意味じゃ・・・
ダメ人間になっていい・・
これは本当はやりたい事があるのに、まともであろうとしてサラリーマンになった男に向けて言われた言葉である
このセリフには本当に共感するが、自分には本気でやりたいと思えることが何もない
俺は将来どうなりたいんだろう、何がしたいんだろう
昔からずっと分からない
だからこそ最近時間が経つのが怖い
このまま、何も見つからないまま年老いていくだけなのだろうか